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栃木 2010/7/6

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栃木(ニラそば)

B級グルメが人気だ。毎年B-1グランプリが開催され、各地がしのぎを削るまさにフードバトルの様相を呈している。

これまでにも、このブームのお陰で埋もれていた多くの珍しい味が時代の表通りに出てきた感がある。
これら多くのB級グルメは、高度成長期の多忙な若き戦後ニッポンが腹を空かしながら働く合間に空腹を埋める役割を果たしたものが多い。揚げ物や冷えても食べられる焼そば等々。
その時代背景を聞くと、今の時代には想像がつかないほどの眩しくて、キラキラした活力ある社会を感じざるを得ない。B級グルメブームを支える奥底には、そんな時代への憧憬もあるのかも知れない。

さて、写真。先日のあるテレビ番組でも紹介されたらしい栃木の「ニラそば」。
生まれてはじめて食べさせてもらった。響きだけなら「ニラレバ」にも似ておりスタミナがつきそうなパワフルな料理にも思えるが、どうやらそんな単純な話ではないらしい。

もともと、「そば」が名物という土地は、米や野菜が作れない、やせた土地が多く、やむなく「そば」を生産してきたという長い歴史がある。まさに日本人が稲作をはじめた弥生時代から綿々とつながる先祖の汗と涙がそこにある。

この「ニラそば」もしかり。なんと栃木では、「そば」すらもなかなか収穫することができず、やむなくニラを混ぜて食べていたことが始まりだという。最近では、多くの店で、薬味や具材のようにそばの上に海苔のかわりに載せて食べることが多くなってきたというが、正式には、こうやってそばと混ぜるのが由緒正しい「ニラそば」のようだ。

食べてみるとよくわかるが、ニラはなかなか噛み切れない。
ゆえに咀嚼の回数が自然と増える、満腹中枢が刺激される、自然と空腹が満たされるから不思議だ。
まさに先人の知恵。そんな遠い時代の生活に思いをくゆらしながら食べるこんな清貧グルメもまたよい味わいがある。

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