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クルーズ日記⑤「ミシシッピ・クイーン ミシシッピ・リバークルーズ5日間」(前編) 2009/9/30

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6,000km以上の長さのミシシッピ・リバー

▲悠々と流れる大河ミシシッピ・リバー

ミシシッピ・リバーといえば、小学校か中学あたりで「世界で一番長い川」と習った方も多いのでは?

今ではナイル川の方が長いとされていますが、かつて世界最大の流域面積はアマゾン川、最長はミシシッピ川と習ったものでした。

ミシシッピ・リバーは、ミネソタ州アイタスカ湖が源流とされ、ウィスコンシン州、アイオワ州、イリノイ州、ケンタッキー州、テネシー州、ミズーリ州、アーカンソー州、ミシシッピ州、ルイジアナ州の10の州を通り、メキシコ湾に注いでいます。いかにもアメリカ中部といった名前です。

河口の町・ルイジアナ州のニューオリンズは、デキシーランド・ジャズ発祥の地であり、2005年8月にはハリケーンの被害で話題になったところです。

外輪船でマーク・トウェインのふるさとハンニバルへ


▲外輪船は船首から乗降する


▲世界最大の蒸気オルガン

その中流、アメリカ中西部のミズーリ州の州都セントルイスから、外輪船で川を遡るクルーズに出発です。

目的地はハンニバル。『トム・ソーヤーの冒険』や『ハックルベリー・フィン』の作者、マーク・トウェインが少年時代を過ごした地です。

まだ日が高い7月5日の19時30分にセントルイスを出港、3日目の朝8時にミズーリ州のハンニバルに到着。ハンニバルを観光した後17時にまた船は出港、Uターンします。

翌日、アイオワ州のアルトン(ジャズランペッター、故マイルス・デイビスの生誕地)いう歴史ある街に寄港、5日目の朝9時にセントルイスに戻るコースです。

今回乗船したのは3364トンの「ミシシッピ・クイーン」。5層構造で白い船体の船尾には赤い大きな外輪がゆっくりと回っています。

客室は1~3デッキと5デッキに、4デッキはレストランとバー、ショーやイベントを行うサロン。屋上はサンデッキになっており、子ども用と思われるミニプールがありました。

5デッキの船尾には「パドルホイール(外輪)ラウンジ」と呼ばれるオープンデッキがあります。ここにはパイプが煙突のように並ぶ珍しい蒸気オルガンがあり、なんでも世界最大とのこと。

天気がよければ時々演奏があり、乗船客はその軽快なリズムに耳を傾けながら、ビールやコーラを飲んでくつろいでいました。

乗船客は船室よりビッグ・サイズ?

▲2段ベッドの船室

この船には大きなアメリカ人がたくさん乗っています。ひと目100kgは軽く超えている人たちも多く、それは見事です。

部屋は「飛鳥Ⅱ」などと比べるとせまく、小さめのベッド二つでいっぱいという印象。私は1人だったので、窓のない2段ベッドの部屋でした。

これで2人はちょっときつい。ほとんどの部屋はシャワーのみ、バスタブはありません。

全部で208室ありますが、そのうち1/3は3人用です。部屋のドアを横向きに出入りしているような大きな人が、一部屋から3人も出てきたのにはびっくり。どうやって入っているのでしょう!

「部屋がせまくありませんか?」と出てきた男性に声をかけると、「確かにそうだけど、1人でも多くの人が船に乗れるようにね」と、片目をつぶりました。

ミシシッピ・リバークルーズは人気があり、すぐ満室になってしまうということですが、「窮屈のはずなのになんていい人たちなんでしょう!」と感心しました。

食事は意外にボリュームが少ない?


▲ルイジアナ・ステーキ


▲朝食のビュッフェでは大柄な男性が
給仕してくれる

朝はレストランかビュッフェを選べますが、ディナーはテーブルが決まっており、前菜、メイン、デザートをいくつかから選ぶプリフィックス・スタイル。

しかし、1回の食事のボリュームは意外に少ないように感じます。大きなニューヨークステーキがド~ン、という感じではなく、「お手上げ」と覚悟していたものの、むしろイタリアクルーズより少ないくらいです。

体重が140kgくらいはありそうな男性に「ディナー足りますか?」と尋ねたところ、「いやあ、これくらいでちょうどいいよ。ダイエットしなくちゃいけないからね。それに、アイスクリームや夜食も食べたいし」とのこと。

確かに、5デッキ船尾のラウンジには、ホットドックやアイスクリームがいつでも食べられるコーナーもあり、多くの人がいつも間食していましたし、夜食もいかにも太りそうな、カロリーが多そうなものが並んでいました。クッキーやスナック、ソフトドリンクは24時間自由に取りに行けるように用意されていました。

クルーズ好きのアメリカ人

▲からだの大きなアメリカ人のグループ

クルーズ人口が年間約19万人の日本人に対して、アメリカ人は950万人といわれています。

クルーズ大好き国民だけあり、ミシシッピ・リバークルーズの乗船客はほとんどがアメリカ人。それもアイオワ州やアーカンソー州など、川沿いの中西部の人たちが多いようです。

ディナーで一緒のテーブルには、ニューヨークから参加したテーブル・コーディネーターの60代の女性がいました。

彼女は「ニューヨークの人はまずこのクルーズに乗らないでしょう。都会に住んでいたら、刺激がたくさんあるし、パリやロンドン、香港など外国に行ってしまうから。私は今回は特別。1人でのんびり田舎の風景を楽しみたかったから参加したの」

(後編へつづく)

 

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