たまけん 〜我ら!旅と“まち”の研究会〜
トップ | 
聞かせて!あなたの声を
創ろう、新しいニッポンの魅力

クルーズ日記④「コスタ・アレグラ 皆既日食を見るアジアクルーズ7日間(後編)

2009/8/26

line




7月22日 世紀の皆既日食 スタート!


▲皆空を見上げたままじっとしている


▲PCでは皆既日食がくっきりと

さて、いよいよ皆既日食の日。
早朝まで降っていた雨は上がりましたが、デッキが相当ぬれています。

空はどんよりと雲は厚く、ちょっと絶望的。
それでも皆既日食の1時間ほど前に皆がデッキに集まってきました。

デッキを拭いてチェアを持ち出し、それぞれの居場所で曇天の空を恨めしげに見上げてはため息をついています。

三脚に望遠カメラを据えつけている人もたくさんいました。
太陽が見えないので状況が分からず、もちろん例の日食用の眼鏡も必要なし。
かけたら真っ暗で何も見えません。

デッキのテーブルにパソコンを広げ、インターネットで日食の中継を見ている人がいました。
黒い画面に黒い太陽とそれに重なる月が見えます。

どこか条件のいいところから撮っているのか、それとも計算上なのか、とにかく太陽のコロナのようなものも映っていて、時々それを覗き込みにいきました。

 

「あぁっ!」突然誰かが空を指差しました。

皆がいっせいに空を見上げます。
と、雲の合間から鏡のように白っぽく光る太陽が欠け始めているのが見えました。

うわあ、見えた!すごい。近隣の人と思わず顔を見合わせました。
皆が興奮して、船じゅうが連帯感に包まれた感じです。

それから30分ほどして、今度は三日月のような太陽が見えました。またどよめきがおき、皆が皆空を見上げたまま固まったようでした。

日食ってこういうことだったんだ!

▲なんとなく明るくなってきた

結局それ以上太陽やコロナなどは見られませんでしたが、面白い体験をしました。

皆既日食の予定時刻になったら、あたりは闇に包まれました。
もちろん月はなく、海には明かりがないため、本当に真っ暗になったのです。初めての体験です。

皆既日食ってこういうことだったんですね。
昔の人が日食を神の呪いだと恐れたのも無理はない感じです。

5.6分たつと、少しずつ明るくなってきました。
朝焼けのように水平線の一部がほんのりとオレンジピンク色に染まってきました。
条件がよければ360度の朝焼けが見えるのでしょう。

海には、まったく明かりがないので、日食に限らず、天体観測にクルーズはぴったりだと思います。
街のように民家の明かりや繁華街のネオンも無縁です。

クルーズで「冬の星座を見よう」とか、「南十字星を見よう」とか、「自分の星座を見に行こう!」なんていう旅もロマンを感じさせるのでは?

ショーにピザに…


▲スペインデーにはパエリアを


▲これが布の魔術師

さて、今回最大のイベントが終わって、最後の夜をゆっくり過ごしました。

イタリア船籍の船はカジュアル船で、ドレスコードがフォーマルという日でも、さほど服装を気にする人がいないようで、拍子抜けするほどです。

ディナー後プロダクションショーを楽しみ、プールサイドのデッキでラテンダンスを教わりながら踊りました。

1枚の長いシルクの布をモデルに巻きつけ、ピンで留めるだけで魔術師のように次々にいろいろな衣装を作り出すショーがあり、このファッションショーはなかなか見ごたえがありました。

船内にショップもあり、いろいろな柄の布が1枚30ドルで飛ぶように売れていました。
フォーマルの日に、この布を巻きつけてピンで留めただけの素敵なドレスを着ている人もいて、注目を浴びていました。

夜11時過ぎにピザコーナーで焼きたてのピザを食べに行き(無料)、バーでカクテルを飲み(アルコール類は有料)、クルーズの余韻に浸りました。
今回は日食クルーズのためか欧米の、とくに若い乗船客が多く、通常より華やいだアジアクルーズでした。

シップ・データ 

運航会社/コスタ・クルーズ
船籍/イタリア
建造年/年1992年 2006年改装
総トン数/28,597t
全長/187.23m
全幅/25.75m
航海/速力/22ノット
乗客定員/1,000人(ハンディキャップルーム:8室)
乗組員数/466人

コスタ・アレグラ

ページトップへ