たまけん 〜我ら!旅と“まち”の研究会〜
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紅殻格子と艶っぽさと秋の夕暮れ 2009/10/14

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徒然寫眞館へようこそ

 

夜になると、秋の虫たちが自らの存在を主張するように鳴き始めた今日この頃。

自宅近くの海へいっても、夏の喧騒が嘘のように誰もいない海。

秋の気配が色濃くなりつつあることを実感しています。

 

最近気になったニュースは、ある民間のシンクタンクによる「最も魅力的な市町村」の発表でした。「函館・札幌・京都」がベスト3だったようですが、今回訪れた「金沢」は9位にランクインしました。

加賀百万石前田家の城下町で、今も歴史と文化の町なみが残り、最近は現代アートの美術館もでき、郷土料理、和菓子、日本酒もあり・・・そんな「金沢」の町なか散策を久しぶりに堪能しました。

 

金沢市内を循環する可愛いレトロ感覚の「金沢周遊バス」や「金沢ふらっとバス」のほか、路線バスも縦横に走っていて観光客にとっては便利この上ない交通網です。

私が乗った「金沢周遊バス」の運転手さんは、みな女性。お客様とのやりとりも物腰が柔らかく、とても好感が持てました。

 

しかしながら、タクシーの運転手さんは「金沢は必ず訪れてみたい町のランキングでは上位の常連ですが、市内の交通の便が良すぎてしまって、一度の訪問でほとんど見学が可能。リピーターが少ないのが課題です」と仰っていました。

 

私は、粋で色街の艶っぽさを残す風情ある街なみが大好きで、地方都市に行った際、このような街なみが存在する場所には必ず足を運ぶことにしています。

 

そこで、今回は夕暮れの茶屋街を歩いてみました。訪れたのは金沢三大茶屋街の一つである「ひがし茶屋街」と「主計町茶屋街」(かずえちょうちゃやがい)。

 

「ひがし茶屋街」は、文政3年(1820)に加賀藩が、この近辺に点在していたお茶屋を集めて整備したもので、石畳の道の両側に紅殻格子のお茶屋が軒を連ね、加賀藩時代の情緒を色濃く残しています。

浅野川沿いにある「主計町茶屋街」は、陽が傾き始めると、それぞれのお茶屋さんの軒先にかかる提灯の淡い光が浅野川の水面に映し出され、さらなる風情を醸し出していました。

空が茜色に変わり始めた頃、紅殻格子の向こう側から三味の音が今にも聞こえてきそうな艶っぽい秋の夕暮れのそぞろ歩きでした。

 

 

(写真は、石畳の道の両側に紅殻格子のお茶屋が軒を連ねる、ひがし茶屋街の秋の夕暮れ)
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