たまけん 〜我ら!旅と“まち”の研究会〜
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方言と旅情とおおらかさ 2009/7/22

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ハイサイ!(こんにちは)

グスーヨー チューガナビラ(皆様 いかにお過ごしですか)

メンソーレ 徒然寫眞館!(ようこそ徒然寫眞館へ) 

 「旅の醍醐味のひとつに、旅情を掻き立ててくれる「方言」があるわけさぁ。津軽に行ったときに、地元の人の言葉が分からなくて閉口した経験もあったよぅ。そして沖縄の言葉は、南の島のゆったりとした雰囲気に妙に合っていて、時にユーモラスでさえあるわけ。決して強迫的ではない、おおらかな表現が多いわけ。今回は、私が経験した、現在沖縄で使われているウチナーヤマトグチ(沖縄大和口)について話していこうと思うわけ。まず読んでみてごらんねぇ。」

沖縄では、戦前・戦中・戦後を通じて本来のウチナーグチ(沖縄口)が迫害されてきました。背景には、本土復帰に備えて「日本人として、しっかりとした日本文化を身につけなければいけない」という考え方があり、学校低学年から沖縄方言は使ってはいけないと教育されてきました。その後、本土の共通語と融和して、沖縄方言でもなく共通語でもない「ウチナーヤマトグチ(沖縄大和口)」が、今の沖縄で使われるようになりました。

私が沖縄にいた時に起きた「2001年9月11日米国同時多発テロ」。「沖縄には米軍の基地がある」といった理由だけで、その後、修学旅行や観光旅行のキャンセルが相次ぎました。反転攻勢を掛けるためのプロモーション実施にあたって、キャッチコピーになったのが「だいじょうぶさぁ~沖縄」でした。

世に「ウチナーヤマトグチ」が登場したおおきな事件でした。

また2001年のNHK朝の連続ドラマ「ちゅらさん」では、語尾に「~さぁ」や「~だよねぇ」という言葉をつけた会話が飛び交いましたが、実は、これ、全国の視聴者には沖縄方言が通じないだろうということから、沖縄の雰囲気が伝わるように考案したものだそうで、少し違和感がありました。

では、実際経験したウチナーヤマトグチをいくつか紹介します。

会社の朝の始業時間のチャイムが鳴って5分してから事務所に飛び込んできた男子社員がいました。

 私「なんで遅刻したんだっ。」

 男子社員「だからよぉ。」

 私「いつもの時間のバスに乗らなかったのか」

 男子社員「であるわけさぁ。」

 私「どうして、バスに間に合わなかったの?」

 男子社員「なんでかねぇ。」

 私「バスの時間に間に合うように仕度しなくちゃ だめだよ」

 男子社員「だからよぉ。」

会話が終わることなく、どこまでも続きます。

「うちな~噺家」の藤木勇人さんは、(NHK朝の連ドラ「ちゅらさん」の沖縄居酒屋「ゆがふ」のマスター役です)この「だからよぉ。」「であるわけさぁ。」「なんでかねぇ。」を「沖縄三大無責任言葉」と呼んでいます。
相手の言い分、自分の責任を認めながらも相手の問い詰めを、まるで他人事のようにはぐらかすことができる「魔法の言葉」のようです。

もうひとつ。

会社の夕方の終業時間のチャイムが鳴って5分してから、私の机の前に部下の女子社員がやってきました。
ペコリと頭を下げた彼女は、

 女子社員「お疲れ様でした。お先に帰りましょうね。」

 私「いやっ。今日は、これから予定が入っているんで。」

 女子社員「・・・。」

実は、沖縄では自分がある行動をするときに「~しましょうねぇ」と言います。だから、「お先に帰りましょうね」は「お先に失礼しまーす」の意味です。私は「一緒に帰りましょうね」と誘われたものと勘違いして、答えてしまったのです。

電話もそうですよ。「では、三時に電話しましょうねぇ」はこちらから電話を掛けるのではなく、先方が電話を掛けてくれる意味なのです。
決して彼女は誘っているわけではありません。ゆめゆめ誤解をなさらないように!

 「上等さぁ」「なんくるないさ」「でーじ」等々、おおらかで、ユーモラスで、ゆったりとしたウチナーヤマトグチはまだまだありますが、これらは次回以降にゆずることにして、今日は、ここまで。

ウンジュガ アチュガフウ ウガナビラ(あなたの明日の幸せをお祈りしています)

(写真は、国際通りから平和通りを抜けるとそこは、焼物の街・壺屋地区)

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