たまけん 〜我ら!旅と“まち”の研究会〜
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「かたぶい」と白い世界と傘 2009/7/8

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徒然寫眞館へようこそ。

梅雨入りし鬱陶しい毎日ですが、「夏への助走期間」と思えば少しは気が晴れますね。

今回のテーマは、「沖縄の夏の雨」です。

沖縄は、夏至南風(カーチバイ)といわれる強い南風が吹き、雨を連れてきた低空の雲が北東へ流れて消え、ギラギラと輝くティーダ(太陽)、紺碧の海、抜けるような青空が出現し梅雨が明けます。そして島独特の原色の風景が輝き出します。長くて熱~い「NATSU」の始まりです。(今年は6月28日に、例年より少し遅く梅雨明けしました。)

沖縄の夏の雨は、面白い降り方をします。「かたぶい」と呼ばれています。(「片方降り」という意味ですかね。)

カンカン照りの青空に突然雲が現れて、バケツをひっくりかえしたような土砂降りになり、あたり一面「真っ白な世界」となります。そして数分後、また元のカンカン照りに戻ります。以前、首里の丘から那覇の市街地を見下ろしていた時、ある一角に突如として雲が湧きあがり、そこだけに土砂降りの雨を降らせていました。そして雨を降らせる真っ黒い雲が私をどんどん追いかけてくるのを経験したことがあります。「スコール」ですね。沖縄は北緯24度から27度に位置し、年間平均気温23℃の亜熱帯海洋性気候ですから、気象学的に言ったら、ちっとも珍しくないのかも知れません。

そう言えば、内地では雨が降ると傘をさしますが、不思議なことに沖縄ではあまり傘をさしません。特に学生や若者はささないのです。もちろん、ずぶ濡れです。彼らが傘を持っていないということではないのですが、想像するに、少し「雨宿り」すれば、すぐに「ピーカンの天気」に戻るし、少しくらい濡れても、すぐに乾くし、島の特徴で一年中風が強いので、傘をさしても横殴りの雨でずぶ濡れになってしまい、あまり意味がないのではと思います。

と言うことで、沖縄では、いつ降ってくるか分からない雨に備えて、傘を持ち歩くという感覚がありません。「沖縄の不思議」のひとつなのですが、理由は未だに不明です。

これから沖縄へいらっしゃる方は、「ウチナーンチュ(沖縄の人)は、雨が降っても傘をささない」シーンを何度も目のあたりにすることと思います。例えば、国際通りあたりを歩いていて「すわっ雨!」の場面で、すかさず傘をさすのは、私の経験からすると、観光でいらっしゃった「ナイチャー」(本土の人)ばかりですね。

余談ですが、なにせ沖縄は、毎日、天気予報士泣かせの「晴れ時々雨時々曇り」のあてにならない天気予報ですから、「傘を持っていても、しょうがないさぁ~」というところでしょうか。

(写真は、中部にある東南植物楽園で遭遇したシャワーです。あっという間に、あたり一面「真っ白な世界」になってしまいました。)

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