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パリ de カレーライス<フランス>

2010/5/26

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▲地下1階のショー
ケースには創業当時
の食器やメニューが
飾られている

芸術の街として賑わうパリのモンパルナス。

その大通りで一際目立つ真っ赤なひさしのカフェ&ブラッスリー、「ラ・クーポール」。

このお店で、創業時からメニューから消えたことがないというのが、なんとカレーライスです。


一歩店内に入ると、天井は高く、広々として意外と奥行きがあります。

壁はピンクや青などカラフルに彩られ、いくつかのオブジェが配されています。

アミューズメントパークの巨大なカフェテリアのような内装と、多くのお客様で溢れている店内にしばし呆然。

予約していたため、すぐに席に通されましたが、予約なしのお客様は30分~1時間は平気で待つのだそうです。

▲カレーライスを
注文すると「待って
ました!」とばかりに
専任スタッフが登場

周りのテーブルを見てみると、フルコースを食べている年配の方、ワンプレートランチを食べるビジネス風の方、お茶とケーキのティータイムセットを楽しむ旅行者・・・。

色々な客層がさまざまな食事を楽しんでいます。

いつ訪れても、軽食から家庭料理、しっかりとしたフルコースと、なんでも食べられるということなのです。

生カキを注文している人の隣で、パン・オ・ショコラとカフェを飲みながら新聞を読む人が並んで座っているというのは、本当に不思議。


きょろきょろ周りを見ながら待っていると、ターバンを巻いてインド風の衣装を身にまとった、浅黒い肌の男性が、カレーの大きな鍋をワゴンに載せて登場しました。

テーブルの脇まで来ると、ふたを開けて、大きなおたまでかき混ぜ始めました。辺りに濃いカレーの香りが広がります。


▲サラダとカレーライス1つずつ
注文して女性2人でシェアして
ちょうどよい量

スパイシーなだけでなく、ココナッツやフルーツの香りも含んだ複数のアロマ。早くも一口目が待ち遠しい!

大きなお皿にご飯をよそって、その上からたっぷりとカレーをかけてくれました。

「いい香り!」「すごい量!」などと喚声をあげながら、パクリ。

本場インドの黄色いカレーの味を思わせるも、辛すぎずクセもなく、食べ終わった後にりんごやマンゴのような甘みを感じました.

仔羊の肉もごろごろと入り、食べきれないほど。

とろとろに煮込まれたお肉は口の中でホロホロと崩れ、お肉の内側奥深くまで染みたカレーがじゅわっと広がります。


▲いかにもパリらしいこじゃれた
カフェ。まさかカレーライス
が食べられるとは

コクのあるスパイシーな旨みが、美味。創業以来、メニューから消えない訳を体感しました。

どんどん食べ進みましたが、女性一人では到底食べきれないほどのボリュームです。


ところで、「ラ・クーポール」は80年以上も前にできたカフェで、創業当時はピカソ、ダリ、コクトーが通っていたようです。

そしてカウンターによりかかって、ケセル、ベケットやヘミングウェイなどの有名人が議論を戦わせていたのだとか。

そんな歴史を感じながらのカレーライス。一味異なる、パリのグルメです。

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