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勘違いティー紀行~クリームティー編~<イギリス>

2010/2/3

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▲はちみつ色の街、コッツウォルズ。
田舎のほのぼのした街並みは散策
しているだけでも楽しい

紅茶の国・イギリスでは、実に多くの種類のフレーバーがそろい、その香りや味わい、渋みを楽しんでいます。

朝食はもちろん、ランチやディナーの食後にも紅茶を飲みます。幼い時からの習慣なので、小さな子供でも、学生でもオフィスでも、コーヒーというよりは紅茶のようです。

午後のお茶の時間ともなると、紅茶にショートブレッドというイギリス伝統の焼き菓子が添えられてくることがあります。

ミルクをたっぷり注いだ紅茶に、ショートブレッドをちょっとつけて紅茶をしみこませるという大衆的な食べ方も、結構おいしいです。(あまりお行儀はよくないので、ご自宅でどうぞ。)

▲絵本の挿絵のような
可愛らしいティーサロン

とあるイギリス観光中の昼下がり。

朝食と昼食に飲んだ紅茶でお腹がいっぱいになりながらも、ふと店先にある看板に目が留まりました。そこには「Cream Teas (クリームティー)」と書いてあるのです。


何やらおいしそうな響き。
紅茶にふわふわっと生クリームが浮かべてあるのかしら。


まるでウィンナーコーヒーのようなイメージを描きながら、吸い寄せられるようにそのティーサロンに入ってしまいました。

オーダーして待つこと10分。丁寧に丁寧に出された紅茶と共に運ばれてきたのは、黄みがかったクリームが添えられたスコーン。


▲スコーンにはクロテッドクリームと
ジャムをたっぷりつけて。紅茶は2杯
分がポットで出される

ん?これでは普通の紅茶とスコーンのティータイムセットでは?


そう、このセットこそが、「クリームティー」。

イギリスでは常識中の常識。「でも日本人はよく勘違いするんだよね。」と若いウェイターに微笑まれながら言われてしまいました。


「こういうのも旅行の楽しみの一つなのよね」と思いながら、その日5杯目の紅茶と2回目のスコーンを食べたのでした。


▲店内に並ぶティーポット
やミルクディスペンサーに
うっとり

クリームティーの「クリーム」は、スコーンにつけて食べるクロテッドクリームのことを指します。

バターをふわっとホイップしたような、柔らかくてコクのあるクリームで、高脂肪のミルクを煮詰めた際にできる、表面の脂肪分だけを取って作られます。

ほんのり甘くてさっぱりしていて、いくらでも食べられてしまいますが、脂肪分は生クリームより高いのだとか。食べすぎは禁物です。


ちなみに本場イギリスでは、ミルクが入った紅茶は「ミルクティー」と呼びます。

どんなにミルクがたっぷり入っていても、「ミルクティー」。紅茶をミルクで煮出した、いわゆる「ロイヤルミルクティー」は日本独自のもの。

そのため、イギリスで「ロイヤルミルクティーください」と注文しても通じないので、悪しからず。

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