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甘くない!?ブラックプディングを朝食に<イギリス>

2009/8/5

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▲貴族の邸宅を宿泊施設に改装した
マナーハウスは、イギリスの郊外で多
数見られる

ブラックプディング=黒いプリン。なんだか甘くて濃厚な味わいのお菓子を思わせる響きです。

セサミかな、黒砂糖かな…そんな風にワクワクしていると、大きく期待を裏切られることになります。

ブラックプディングと出合ったのは、チェスター近郊で英国庭園を巡る旅をしている時でした。

宿泊していたマナーハウスで軽い朝食を取っていると、サーブをしてくださった方から「フル イングリッシュ ブレクファストを食べたことありますか?」と聞かれました。

「フル」と言われると、そう印象的なイングリッシュ ブレクファストを食べたことがなかったため、翌朝にオーダーしてみたのがきっかけです。


▲手入れの行き届いた庭園を
眺めながら食事ができるという
のも、イギリスらしい


▲手前の真っ黒なかたまり
が、ブラックプディング

イングリッシュ ブレクファストとは、たいていフルーツジュースに始まって、サンドイッチ用のパンくらい薄くスライスされたトーストとジャムを楽しんで、メインのお皿、紅茶と続く、朝食のスタイルです。

メインのお皿はかなりボリュームたっぷりで、初めて目の前に出された時は、食べきれるか不安になりました。

卵料理(目玉焼き、スクランブルエッグ、オムレツなど、好きなものを注文)、焼いたトマト、マッシュルーム、ビーンズ(トマト煮込みなどに調理されている)、ソーセージ、厚めに切られたベーコン、そしてブラックプディングの全てが盛り付けられているのです。

 

では、そろそろブラックプディングの種明かしです。

 

ブラックプディングとは、イギリス北部やスコットランドで主に食べられている料理で、豚のレバー、ラード、穀物、豚の血などを腸詰めにした、いわゆるソーセージです。

プディングとは、そもそも小麦粉、肉、卵、牛乳、バター、果物などの材料を混ぜて、蒸したり焼いたりして固めたものを指します。ブラックプディングの黒は、血の色から来ているのでした。

ちょっと、おどろおどろしい説明になってしまいましたが、現地ではスーパーやお肉屋さんで簡単に買えるのに対し、日本ではなかなか食べられません。海外旅行で訪れた際は、ぜひ挑戦していただきたいのです。

意外に臭みはなく、まさにレバーペーストを焼いたという感覚。表面はカリッとしていて、中身はコクがあって、今ではチャンスがある度に思わずオーダーしてしまうほどやみつきです。

ブラックプディングだけが一品料理として出されることはなく、やはりイングリッシュ ブレクファストのメインのお皿の中に入っているのが、一般的のようです。 


▲街なかのパブは、夕方頃からビー
ルを楽しむ地元の人々で賑わっている

ちなみに、街なかのパブなどで「We serve all day breakfast.(当店では終日、朝食をお出ししています)」と看板を出していることがあります。

「一日中、朝食を提供している」とは、なんとも不思議な表現ですが、いつ行っても、前述のようなボリューム満点のイングリッシュ ブレクファストが食べられるということなのです。

お店によってはブラックプディングがない場合もあるようなので、オーダー時に聞いてみてください。

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